さて問題解決の効果を低減させる”原因”とはなんでしょう?それは組織行動学の場面でも、しばしば好ましくない効果をもたらします。
そう、バイアス(思考の歪み)です。
バイアスは、人間である以上、避けられないものです。たとえば、過去の成功体験へのこだわりなどが挙げられます。
自身が築き上げてきた成功と、部下が成長してきた経験や環境は、必ずしも同一ではありません。にも関わらず、思考の歪みから圧をかけて、相手を納得させようとしていませんか?
これでは相手の心情を察知する事もないので、非常に厳しい状況に自身で追いあってる状況となります。
この課題を解決に導くのが[ルーブリック評価]です。
国内ではGoogleトレンドで2015年より[急上昇ワード]として近年注目されている評価指標になります。
このルーブリック評価の第一人者は、ダネル・スティーブンス。(ポートランド州立大学の教授)彼の書いたルーブリックの解説は名書です。是非手にとって読んでみていただきたい。
その定義は明朗かつ、完結でわかりやすく
[①課題テーマ]を決め
[②評価項目]を縦に並べ
[③評価点]を横に並べ
[④評価基準]として、②:③の評価基準を言語化し説明する
この4つの要素で構成された、評価指標を[ルーブリック評価]と定義されています。
そのため、紙とペン、+α付箋紙でもあれば容易に取り入れることが可能で、段階的にこれをエクセルに置き換えたり、オンライン上でスプレットシートに展開し同時編集を行うと、より効率化も可能です。
ITリテラシーにあわせ、指導役となる教師と、生徒役になる受講生が同一の指標軸を持つ事が重要になります。
ルーブリックは時間を節約し、タイミングよく、意味のあるフィードバックを大勢のスタッフに返す事ができ、育成の過程おいて効果的な役割を担う可能性があります。
最近ではApple社の、教育向けiPad学習コンテンツ [Everyone Can Create] の中でも、 取り入れられた背景から、その有用性は高いと証明できるでしょう。
Everyone Can Create公式
https://www.apple.com/jp/education/everyone-can-create/
当社代表 佐藤はスタートアップのCEOとして、実に様々なプレゼンテーションの大会にエントリーし、多数の大会でファイナリストとしてアワードを受賞してまいりました。
このような賞を受賞できた[プレゼンテーション]スキルの背景には、猛烈に鍛錬を繰り返したプレゼンメソッドがありました。それは[鎌利式プレゼン]です。
[鎌利式プレゼン]のメソッド自体は、資料作成に必要な技術(スキル)を体系化してあるのでコツを掴み、習得すること自体はさほど難しくはないのですが、TANREN代表佐藤は、師/前田鎌利より認定講師として、まったく同じカリキュラムを弟子として、講習する事の権利を得ております。
この[認定講師]としての基準で自社の生徒のクオリティを一定基準まで引き上げる事、クオリティを担保し続ける!となると、これは前田鎌利と共通指標軸を持つ事が重要になります。
そこで前回解説した[ルーブリック評価指標]が適切に機能するのです。
■よかった点
などあげて頂けれると嬉しいですね。
■改善希望点
などの感想があげられます。
しかし、あくまでこれは[共通指標が無い中での主観]ですし、私の経験則からくる、思考バイアスだとも言えます。
もしかしたら、師/前田鎌利は別の視点を重視するかもしれません。
また、「よかった」という評価も[合格基準レベル]でよかったのか?
「改善希望」という評価も、[まったくダメ]基準には程遠いのか?も読み取れないケースもあると思います。
もっと細かく詳細に記述された評価指標があれば、このような主観評価がされず、また事前に”軸”がわかっていれば、上記のようなモヤモヤ感は発生されないはずなのです。
鎌利式プレゼン ルーブリック評価サンプル
上記のイメージ図が、認定講師間で共有されてるルーブリック評価のシートです。
と[課題テーマ]ごとに評価がぶれないように策定されています。
これは、自社内であっても同一であり
など、実に様々なルーブリック評価が展開されます。
このような評価のバリエーションをもたせることができるため、評価点を明確に打ち出せるのです
プレゼンに対しての自己評価を入れ、さらに師/前田鎌利と、加えて認定講師2名からも評価をもらい、それをエクセル上でクロス集計してみました。
参考情報)
★☆☆☆ 1点 [もっと頑張りましょう!]
→原則、根本抜けだったり、まったくレベルに見合ってない状態
★★☆☆ 2点 [惜しい!がんばりましょう!]
→合格基準まであと少し!、大半できるてるのに、ここが抜けてる!など
★★★☆ 3点 [合格!基準を抑え達成できている!]
→合格基準を全て超えており、満足行くレベルにある
★★★★ 4点 [素晴らしい!マーベラス!]
→合格基準の上をいく、最高品質のノウハウ、暗黙知まであった状態
どうでしょうか?
明らかに私の評価は
事が読み取れてきました。
しかしこれだけではまだ、評価のラストワンマイルが足らない!業務効率も4〜5人が限界でしょう。
課題感を列挙しますと
このような事があげられます。
なので、[真説ルーブリック評価]が求められるのです
TANRENの最大の特徴は動画をただ配信し閲覧してもらう[インプット学習]だけではありません。
むしろ視聴体験はなるべく少なく3割程度に留めて、7割は[アウトプット学習]にこだわった設計をしております。
課題の作成機能には
などがあり、集合研修だけではなし得ない、個別学習プログラムの設定ができるように設計されています。
投稿者はこれに対して、ロールプレイ動画や、音声データ、プレゼンテーション資料等を現場から投稿していきます。
メディア再生画面は、Chrome ピクチャー in ピクチャー機能で分離表示ができ見やすいレイアウト。
TANRENは投稿されたメディアに対して、以下の2つの軸で投稿者のスキルチェックを行います。
[ 定量評価 ] → ★★★★4段階のスキル評価
[ 定性評価 ] → フィードバックの自由コメント
この2種類の評価データはデーターベースに組み込まれており、動画データのメタデータと組み合わせ合わせることで、次世代のピープルアナリティクスを実現をしております。
参考)
こうして「努力量は売り上げと相関性があるの?」「タレント候補は、実際に育成における達成速度は早いのか?」が見える化されます。
また、コメント欄の[タイムスタンプ機能]は、評価された箇所が投稿メディアの何分何秒の位置か特定することで、そのポイントへすぐさまアクセスが可能です。
[★★★★4点満点] 合格基準を超えて、見本を凌駕する逸材が現場から現れた場合、これをおすすめする共有メディアとしてクリップし、記録する事が可能です。
他にも外部研修事業者などのコンテンツとして比較して見比べる事でその逸材のなにが突出した才能なのか、言語化し形式知化していく事が可能です。
この表は、レポートのサンプルで、ルーブリック評価のデータが集計されています。
当社カスタマーサクセスチームによる、データ集計サポート(有償)により有料お客様の育成データを全てレポート化が可能です。
これにより数百名単位での、課題テーマにおけるスキル状況をフォローし
それらをメディア(動画、音声、PDF等)という、Fact(事実)に基づくデータでレビューを行います。
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