#007 TANREN式”HRTech”の個性/特性を磨くトレンド解説
この記事で学べること
■ 「HRTech」とは?
■ 動画を使ったHRTechでできること
目次[非表示]
- 1.TANREN式”HRTech”の定義
- 2.TANREN式”HRTech”の特徴
- 2.1.動画資産による個性/特性の見える化が進化
- 2.2.スタートアップ支援施策による協業強化
- 2.2.1.画像解析で笑顔の自動判定
- 2.2.2.因果推論による評価者の適正自動測定
- 3.まとめ
TANREN式”HRTech”の定義
当社では、「テクノロジーを活用した人事業務の効率化ソリューション」を”HRTech”の定義とします。
HRTechは文字通り、Human ResourcesとTechnologyをかけ合わせた造語で、テクノロジーが人事業務を変革していることが語源です。
人事業務の変革と一言でいってもかなり広義であり、以下のような領域が含まれます。
・採用管理・・・潜在能力者、マッチング・アプローチ改革
・社会保険・・・行政手続き簡略化、自動化
・人材管理・・・ダイバーシティー、ジェンダー、コンピテンシー
・情報伝達・・・リアルタイム、双方向、マルチメディア
・勤怠管理・・・リモートワーク、フレックス、パラレルワーク
上記を含む働き方そのものが全ての形で変革する、その屋台骨を支えるのがHRTechツールと、当社では定義をさせていただきましょう。
TANREN式”HRTech”の特徴
当社は「HRTechツールのTANREN」と認知されている場合が多く、要諦は動画のプレイヤーです。
そこで今回は、TANREN式”HRTech”の要諦に関する技術的な側面を解説します。
先進的なHRTechツールとして、動画を起点にタレントマネジメントできるTANRENは、どういう特徴があるのか、将来的な話と、現在できている点の両面で話をしていきましょう。
動画資産による個性/特性の見える化が進化
AIによる映像解析技術が進化しており、
・画像判別
・動画の高画質化
・音声のノイズリダクション
といった機能が活用可能な時代になりました。
当社はMicrosoft様のAzureというクラウド基盤を使用し、その中に動画分析エンジンがあり、創業からMicrosoft for startupsに登録をさせていただいてるので、先進的な技術を継続して試すことができるのです。
現在では、Microsoft Azureのエンジンに動画をアップロードするだけで、以下の判別ができます。
・話者特定(会議・商談に登場するAさん・Bさん・Cさんといった流れ)
・自動文字起こし
・フィラー(話の冒頭や途中に入る、あー、えーといった不要な言葉)の自動削除
・会話内容のNGワード抽出
・視聴履歴の確認
・タイムスタンプによる該当箇所へジャンプ
AIの活用によって動画を扱うことが民衆化されてきているため、最近の技術革新の要素に感じています。
当社では今いろいろな実証実験を始めていますが、視聴分析やタイムスタンプによる該当箇所へジャンプする機能は実装済みです。
近い将来、文字起こしやトーク分析の精度が上がったタイミングでオープンに実装していこうと考えています。
スタートアップ支援施策による協業強化
当社ではスタートアップとして様々な大会にエントリーをして、数々のスタートアップ支援に採択していただきました。
思い出深いのが、以下のEdTechに関する祭典で当社を採択していただいた点です。
・Morning Pitch アクセラレーションプログラム(2019年)
・Edvation Open Lab(2021年)
上記の大会どちらもソニー様のご支援をいただくことになり、その際、特徴的なエンジンをお持ちだったので2つほど先行してご紹介させていただきます。
画像解析で笑顔の自動判定
2019年には、ご希望のお客様にAIによる自動判別プログラムをご紹介しました。
当社のパートナーの皆様は、研修期間やコンサル業務を主業にされてらっしゃる方が多い印象です。
その皆様から更新データを数百本いただき、ソニー様のエンジンに投げ込むと、表紙データが生成されます。
そうすると、先生のお辞儀の角度や笑顔の作り方が学習され、自動判別可能になるのです。
例えば、講師が笑顔で”いらっしゃいませ”といったものを基準点にして、そこに何百〜何千本の動画をアップロードするとしましょう。
すると、エンジンが自動判別・スコアリングし、先生のスコアに一番近い方はこの方です、と導き出すことができるようになりました。
つまり、動画の最初から最後まで意識が欠落することなく、平均的に64点の笑顔をし続けた◯◯さんがベストパフォーマーですよ、と自動判別できるようになったのです。
接客業において、入り口から出口までずっと笑顔を保持できるだけでもお客様の印象は変わるはずです。
しかし、集めた動画を人間の目で何百本も見定め、この人が一番笑ってますと判別するのは容易ではありません。
物理的な時間がかかるわけですから、エンジンで瞬時に導き出せるのはAIの能力でしか不可能でしょう。
因果推論による評価者の適正自動測定
2021年度には、因果推論による評価者の適正自動測定をご紹介しています。
当社のTANRENで評価をしたスコアが全て記録されている、その過程には何かしらの因果関係があることを常々感じていました。
例えば、抑揚の練習をしているとすると、
・抑揚を止めるタイミング
・グッとこらえるタイミング
・お客様の話を傾聴してきく
・強い語尾で説得に乗じる
この流れの中で、抑揚の練習をすること、話の中の論法をしっかりと組み立てること、それが果たして機能しているのかを分析するのは、骨が折れる作業です。
しかし、この作業も何百何千通りのデータをエンジンに投げ込むことで、確率統計論的に、ある一定のスコアを超えてくるのがわかるようになるのです。
これが因果推論のAIのすごいところで、最終最後に弾き出した答えとしては、
・新規顧客の獲得に寄与する順番・評価
・ある特定のトレーニングスコアを持つ方々の解約抑止につながる鍛錬の継続法
まとめ
当社が来年度に実現しようとしていること、今年できること、あるいは満足度の問題でリリースがされていない機能が多数あることをわかってもらえたでしょう。
非常に優れた技術が世の中に続々とデビューをしており、我々TANRENも例外ではありません。
TANRENでは今後、無理のないレベルでAIと向き合いながら、先端技術でお客様のコンピテンシーやコミュニケーションを加速化させる仕掛けをリリースする予定であります。
ぜひHRTechのトレンドを追っていただいて、TANRENにも実装してほしいものがあればお声いただけると幸いです。
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