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[大胆予測!]次期ChatGPTのキラー機能「Operator」を考える


こんにちは、TANREN代表の佐藤勝彦です。

今回のテーマは、ずっと噂されつつも発表が見送られてきた「次期ChatGPTに搭載予定のOperator機能」について。

最近、ネット上に「Toggle Operator」「Force Quit Operator」という謎の項目が写ったスクリーンショットがリークされました。

https://x.com/btibor91/status/1881110210867290191

正式発表がまだないので、あくまで推測の域は出ませんが、一枚の画像だけでも多くの想像が膨らみます。今回はそのスクリーンショットを手掛かりに、「Operatorとは何なのか?」を考察してみましょう。

Operatorが示唆するAI制御機能

「Operator」という言葉は、一般的には「運営者」「管理者」「制御装置」などを意味します。ソフトウェアの世界では、AIや自動化機能を制御するハブのような存在を指すことがあります。今回リークされたUI項目を見ると、次のような可能性が見えてきます。

  1. Toggle Operator  
       - 「Toggle」は「オン/オフを切り替える」操作を指します。  
       - 何らかの自動化作業やAIモジュールの動作を、一瞬で開始/停止させるスイッチと考えられます。
  2. Force Quit Operator  
       - 「Force Quit」は「強制終了」を意味します。  
       - RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などを使った業務自動化でもありがちですが、AIが暴走したり、誤って大量のメールを送ってしまいそうになる場合などに、すぐ停止できる「非常停止ボタン」として機能すると推測されます。
  3. Record Shortcut(ショートカット記録)  
       - ショートカットキー設定を録画・登録するUIボタンのようです。  
       - 例えば「Ctrl + Shift + O」で「Toggle Operator」を実行するなど、ユーザーが任意のホットキーを割り当てて作業効率を高められる仕組みではないかと考えられます。

M1 Astraの意味するところ

スクリーンショットには「M1 Astra」という文字も確認できます。これは開発中のコードネームかもしれません。MacのM1チップ以上が必須になるなど、特定のハードウェア要件との関連を示唆する可能性があります。

実際、ChatGPTほどのAIをローカルで動かすとなると、MacのM1やM2といった高性能チップでないと負荷が大きい、というシナリオは十分に考えられます。今後、WindowsやLinuxでも対応が広がっていくのか、正式発表が待たれるところです。

RPAをAIが司る新時代へ

佐藤がPodcastで強調しているのは「OperatorがRPA的な役割を担う」という点です。

RPA(Robotic Process Automation)は、定型業務を自動化する技術として企業の事務作業などで多用されていますが、そこにChatGPTクラスのAIの“頭脳”を組み合わせると、一気に以下のようなことが可能になると見られています。

  1. 画面操作の自動録画と再現  
       - 「Record Shortcut」を押してAIによる操作記録を開始。  
       - 人間が行った一連のクリックや入力動作をそのままAIが学習して再現します。  
       - 「Toggle Operator」で「自動化をオン」にすると、これまで手動でやっていた業務を一瞬で実行してくれるかもしれません。
  2. 誤動作や危険操作の緊急停止  
       - RPAではよくある話ですが、一斉送信メールを誤送信しかけるなど、ヒヤッとする場面がどうしても発生します。  
       - そのときに「Force Quit Operator」で強制停止すれば、取り返しのつかないミスを未然に防げるのではないか、というのが今回の機能リークから予想される使い方です。
  3. 操作スピードと正確性  
       - 画面操作を“ロボット”のように正確に繰り返すなら、人間の手作業よりも速くてミスも減るでしょう。  
       - ただし、AIが行う意思決定(例えば「どの製品を購入するか」など)については、データの参照元や評価基準があいまいだと、誤った判断を下す可能性もあります。  
       - 結局、操作シナリオそのものを誰がどう作るかが重要なため、人間の介在は欠かせないというわけです。

働き方への影響:事務作業はどうなる?

Podcast内で佐藤は「月に3万円程度のChatGPT Pro利用料で、24時間365日働いてくれるRPA+AIが実現するのではないか」と予想しています。そうなれば、事務スタッフが行ってきた定型作業の多くが自動化され、従業員の仕事が激変する可能性があります。

とはいえ、AIによるRPA化で削減できる作業は、いわゆる“流れ作業”や“単純入力”が主となる見込みです。業務効率化とリスク管理の両面で、このOperatorが企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)をさらに加速させるのではないでしょうか。

気になる正式発表のタイミング

佐藤の情報筋によると、1月末から2月初頭にかけて何らかの発表があるかもしれないとのこと。これまで再三「見送り」とされてきたOperator機能ですが、今度こそベールを脱ぐのか、期待が高まります。

また、この機能の実装とあわせて、新しいAIモデル(o3-miniなど)のリリースが行われる可能性もあるようです。Anthropic社の「Computer Use」機能を例に挙げながら、「こうした技術はすでに実現に近いところまで来ている」と佐藤は指摘します。

参考情報)
Developing a computer use model [2024年10月23日]
https://www.anthropic.com/news/developing-computer-use

この技術を応用して[2024年12月28日]にはBrowser useも有志が開発してる

https://vimeo.com/1048462025?share=copy


まとめ:Operatorが変える仕事の未来

  • Operator機能の概要  
      - 自動化(RPA)とAIを統合的に制御する仕組みと考えられる。  
      - ボタンクリック一つでON/OFFでき、誤動作時には「Force Quit」で即停止。  
      - 「Record Shortcut」でキー操作をカスタマイズし、高速かつ安全に業務を回せる。
  • 期待されるインパクト  
      - 事務作業や定型業務を一気にAI化・高速化し、人間がより高度な判断やクリエイティブな業務に集中できるようになる。  
      - 正式発表があれば、企業の業務効率化や働き方に大きな影響を及ぼす可能性が高い。
  • 注意点  
      - AIが誤った判断を下すリスクは常につきまとう。  
      - 操作手順の設計を人間がしっかり行い、定期的にメンテナンスする必要がある。  
      - MacのM1チップなど性能要件が高いなら、最初は対応環境が限定されることもあり得る。
    今後数週間の動きを注視しつつ、次期ChatGPTの正式なアナウンスを待ちたいところです。もしこのOperator機能が想定どおりの形で世に出てくれば、私たちの仕事のやり方がまた一段と進化するかもしれません。TANRENとしても、この流れをしっかりウォッチし、より生産性の高い環境づくりに役立てていきたいと考えています。  

以上、TANREN Podcastより佐藤勝彦が語った「次期ChatGPTに搭載が噂されるOperator機能」についてのまとめでした。  
最新情報に期待しながら、今後の正式発表を楽しみに待ちたいですね。  

TANREN株式会社 CEO 佐藤勝彦
TANREN株式会社 CEO 佐藤勝彦
携帯販売業界で、セールス指導の講師として約20年間経験をもつ。2014年10月TANREN株式会社で起業、シード期に米国Microsoft社よりベンチャー支援プログラムBizsparkPlus認定を受け、2016年には日本e-Learning大賞 で経済産業大臣賞など受賞、営業教育専門のクラウド企業である。また卓越したプレゼンスキルは、IT系スタートアップからも定評あり複数社よりエバンジェリスト認定を受け社外広報活動を引き受けている

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