導入事例 株式会社リクルート

集合研修でのデメリットを解消して、新入社員のスキル習得のスピードアップ。クラウドでの研修後はロープレ検定合格率96%に。

株式会社リクルートキャリア

株式会社リクルート 様

育成支援部 CA育成支援グループをはじめとする3事業部で採用、事業部合計 423IDが現在稼働。

導入目的 新卒/中途社員の大量採用に伴う早期戦力化
課題 新人の早期業務キャッチアップ、主体的なPDCAサイクルの実現
導入後の効果 ロープレ検定合格平均90%→96%
新人同士のノウハウ共有の活性化
リクルートキャリアといえば、「リクナビ」「リクナビNEXT」「リクルートエージェント」等の、新卒中途採用メディアがお馴染みですが、人材を求める企業と転職を考える個人を直接結び付ける人材紹介事業も主力事業の一つです。

「人が介在することの意味、人だからこそできるサービスの提供にこだわり、自分では気づいていないキャリアの可能性をプロと一緒に探す」という転職活動の在り方の提案が同社の強みであり、ナレッジシェアアプリTANRENはまさにそのスキル向上を目指す、新人教育の為のアプリとして導入が決定されました。
就職・転職活動をサポートするキャリアアドバイザー(以後CA)のエージェントサービスでは、のべ47万6000名(2018年3月末時点)の就職・転職を実現した。

その背景には、転職希望者の[多様性]や[価値観]、[特性]などをCAが見抜き、それを尊重し、その可能性を更に引き出す高レベルなヒアリング能力が求められます。

人と企業の、価値ある結びつき実現のために、同社の新入社員は営業ロールプレイングをはじめとした厳しい研修カリキュラムを課せられ、それを達成し、現場に配属されます。

しかしながら、従来の研修カリキュラム手法では座学中心の本部研修が多かった為、実践的な内容は、配属先現場に任せる、「”やりっぱなし”になる研修スタイル」が慣習となってしまい、結果として配属先の担当の業務負荷が増加、その後も現場任せになることで属人性が生じ、目指した高スキルの早期育成が辿りつかない課題を持ってました。

〜背景〜

現在の人材紹介市場は活況だ、矢野経済研究所の2017年の調べによると「求人需要の拡大、紹介手数料単価の上昇継続によりプラス成長を確保したものの、人材確保難の影響から、伸び率は僅かに鈍化した。旺盛な人材紹介需要は2017年度も継続していることから、同市場規模は前年度比108.7%の2,500億円と、2016年度と同水準の伸長率を確保すると予測する。」とある。

リクルートキャリアCA育成事業部もその背景と同じく、毎月10-30名の受け入れがあり、育成部署はまさにフル回転状態が続いたという。

※脚注 矢野経済研究所_人材ビジネス市場に関する調査を実施(2017 年10月25日)
〜背景〜
受け入れ対象人数が増えれば増えるほど、それに伴い指導側の負担も増える。
本来は営業ロープレを多数行い、アウトプットを磨きたいところであったが
集合研修で効率よく、インプットのみを鍛える格好になったのは、やむない状況であったと言える。

そして、以下のような結果になった。

①トレーナーのレベルの属人化

育成部門が立ち上がる以前は、配属先の所属長の育成方針に従うことになっていたので、統一した教育水準までの引き上げが難しかった。

②育成期間中のPDCAサイクルも完遂難航

配属先の育成手法も、実地研修を主体とする為、アポイント状況に依存するので期間通りに計画の達成を促すことも難航した。

〜対策〜

そこで同社では、育成専門の部署を組織し
ICTを中心とした、研修を補助するツールによる業務効率化の検討を開始した。
その採用基準として、以下の機能を求めた。

  • 動画を中心としたインタラクティブな仕組み
  • 新人同士、競い合う仕組み
  • 動画を活用する事でスキルレベルの可視化
  • 動画の時間軸に沿って、適切なフィードバックが返せる仕組み

ナレッジシェアアプリTANRENは、まさに短尺動画をモバイルクラウドベースでシェアする仕組みであった為、2016年01月よりトライアル導入された。

〜効果〜

成果が確実にあらわれたのは、新入社員の仕上がりの早さであったと言える。
期待した通り、集合研修以後の自身の営業ロープレ振り返りの効果は反響がよく実際に指導側からも、動画に対して直接フィードバックが入れられる事で指摘箇所の明確化、対象者の営業スキルの可視化と共有化が実現した。

結果的に、旧来型の研修ではロープレ検定合格平均90%だったのが、研修完遂後は96%と向上した事が特筆すべき結果であった。

新入社員からの実際の声として
「ロープレ記録する事で、自分自身を客観視できてよかったです。」
「なんども見返す事ができるので、改善すべき点が明確になった。」
「動画だと嘘つけない、自分ではできてると正直過信していた。」
「同僚のロープレレベルは、さらに上を行っていて焦った。」
「再生回数の高いハイレベルな動画をチェックできる、アクセスの速さが良かった。」

評価者側の意見としても
「全国各地の新入社員を、集合研修以後も東京本社で一括管理できた。」
「新人達が各々、どういったスキル課題があったかみて取れた。」
「1人で捌ける研修対応人数に限界があった、クラウド動画によるフォローはしやすい」

などの声が上がり、トライアル導入から2年で今では[CA育成部]のみならず、他部署へも評判が拡がり、現在3部署で[424id]発行され、連日ロープレによるエージェントスキルの向上に取り組んでいる。

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